
はじめに
障害者施設で働く中で、支援の方向性や業務の進め方について上司と意見が合わない場面は少なくありません。
しかし、感情的に対立してしまうと職場の雰囲気が悪くなり、利用者支援にも影響を与えてしまいます。
ここでは、上司と意見が合わないときに取るべき冷静な対応方法を解説します。
1. まず「目的」を再確認する
意見が合わない時こそ、「何のためにその意見を出しているのか」という目的の確認が大切です。
支援方針の違いも、「利用者のためにどうするか」という共通のゴールを意識すると、話し合いが建設的になります。
ポイント
- 「利用者の生活の質を上げるために」という視点を忘れない
- 自分の意見を通すことより、チーム全体の目的を優先する
2. 感情的にならず、事実をもとに話す
上司との意見対立で最も避けたいのは、「感情的な反発」です。
主観や気持ちではなく、事実や根拠に基づいて話すことが大切です。
具体例
- 「○○さんはこの支援を始めてから落ち着いて過ごせています」とデータや記録を示す
- 「私はこう感じました」よりも「このような変化が見られました」と伝える
3. 相手の意図を聞き出す
上司にも上司なりの考えや背景があります。
まずは「なぜその方針をとるのか」を聞き、理解する姿勢を見せましょう。
そのうえで、自分の考えを丁寧に伝えることで、対話が深まります。
質問例
- 「どうしてその方法を選ばれたのか教えていただけますか?」
- 「私の考えも一度聞いてもらってもいいですか?」
4. 第三者に相談する
どうしても話が平行線の場合は、中立的な立場の人に相談することも大切です。
例えば、副施設長、サービス管理責任者、外部スーパーバイザーなどが適任です。
相談時の注意点
- 愚痴ではなく「解決のための相談」であることを意識する
- 記録や経緯を整理して話すと伝わりやすい
5. 自分の考えを柔軟に見直す
ときには、自分の方が思い込みをしている場合もあります。
支援の現場では、経験や視点の違いによって意見が分かれることは自然なこと。
一度立ち止まって、自分の考えを振り返る姿勢も成長につながります。
まとめ
障害者施設で上司と意見が合わない時は、
- 感情的にならず、事実ベースで話す
- 共通の目的を確認する
- 相手の意図を理解する
- 必要に応じて第三者を交える
- 自分の考えも柔軟に見直す
これらを意識することで、対立を「より良い支援へのステップ」に変えることができます。
大切なのは「勝つこと」ではなく、「より良い支援を一緒に作ること」です。

おのぴの
・・できれば勝ちたい・・

