
面談記録とは?
面談記録とは、利用者・職員・家族などとの面談内容を正確に残すための文書です。障害者施設や福祉の現場、企業の人事面談でも活用され、支援や評価、将来の方針決定に欠かせない重要な記録です。
面談記録の基本構成
基本情報
- 面談日
- 面談者(本人・職員・家族など)
- 面談場所
面談の目的
- 定期面談(支援計画の確認など)
- トラブル対応
- 就労や進路に関する相談
- 健康・生活習慣の確認
本人の発言・様子
- 本人の発言はできるだけそのまま記録
- 表情や感情も簡潔に(例:「落ち着いた様子」「笑顔が見られた」)
- 職員の解釈は分けて書く
支援者の対応・発言
- 提案や説明した内容
- 本人・家族の反応
- 確認した事項
今後の対応・支援方針
- 短期的な対応(例:「次回までに就労先候補を検討する」)
- 長期的な目標(例:「生活リズムの改善を3か月後までに目指す」)
- 担当者・期限を明記
署名・確認
- 記録者の署名
- 必要に応じて本人・家族の確認サイン
面談記録を書くときのポイント
客観的に書く
- 「疲れているようだった」ではなく「声が小さく、うつむきがちだった」と具体的に。
簡潔にまとめる
- 長文ではなく要点を短く整理する。
事実と解釈を分ける
- 事実:「本人は『仕事を続けたい』と発言した」
- 解釈:「本人は仕事に意欲を持っていると考えられる」
面談記録の書き方例(フォーマット)
面談日:2025年9月24日
面談場所:会議室A
参加者:本人A、母親、支援員B
【面談目的】
今後の就労先についての希望確認
【本人の発言・様子】
・「週3日くらいで働きたい」と希望
・「工場よりも接客の仕事に興味がある」と発言
・緊張していたが、笑顔も見られた
【職員の対応・説明】
・B型事業所の見学を提案
・接客系の作業がある事業所を紹介
・母親「まずは短時間から始めたい」と要望
【今後の対応】
・来月までに見学日程を調整
・就労支援センターと情報共有
・次回面談:10月下旬
記録者:支援員B