
モニタリングとは?
モニタリングとは、福祉サービスを利用する方の生活状況やサービスの利用実態を定期的に確認し、計画に沿った支援が行われているかを点検することです。
相談支援専門員やケアマネージャーが記録を残すことで、サービスの継続や見直しに役立ちます。
モニタリング記録の基本構成
基本情報
- 記録日
- 利用者名(イニシャル可)
- 面談方法(訪問・来所・電話など)
- 同席者(家族・職員など)
生活状況
- 健康面や体調の変化
- 食事・睡眠・生活リズム
- 就労や通所の状況
- 家族や地域との関わり
サービス利用状況
- 各サービスの利用実績
- 本人の満足度や課題
- 支援員や職員からの意見
本人・家族の意向
- 本人の希望や困りごと
- 家族からの要望
課題・評価
- 前回からの変化
- 計画に沿った進捗
- 新たな課題の有無
今後の方針
- サービスの継続・変更の必要性
- 次回までの目標設定
- 関係機関との連携
モニタリングの書き方のポイント
事実と評価を分ける
「週2回休んでいる(事実)」と「生活リズムの乱れが見られる(評価)」を分けて記録します。
本人の言葉を活かす
「楽しい」「疲れる」といった利用者自身の言葉を残すことで、本人主体の記録になります。
簡潔で具体的に
「調子が悪そう」ではなく「頭痛のため午前中は横になっていた」と具体的に記録します。
ポジティブな変化も記録
「週3回の通所が継続できている」など、良い点も残すと支援の効果が見えやすくなります。
モニタリング記録サンプル
記録日:2025年9月25日
面談方法:自宅訪問(母同席)
生活状況:
- 体調は良好。服薬を継続できている。
- 朝の起床が安定し、遅刻なく通所できている。
サービス利用状況:
- 就労継続B型を週4日利用。本人は「楽しい」と発言。
- 職員からも「集中力が増している」と報告あり。
本人・家族の意向:
- 本人「もっと外に出たい」
- 母「余暇活動を取り入れたい」
課題・評価:
- 生活リズムは改善傾向。
- 社会参加の機会をどう作るかが新たな課題。
今後の方針:
- 現行のサービスを継続。
- 次回までに地域活動や余暇の場を1か所見学予定。
まとめ
モニタリングは「事実」と「評価」を分けて記録し、本人や家族の声を反映させることが重要です。
良い変化や課題を明確に残すことで、今後の支援の方向性が見えやすくなります。