
新人支援員の皆さま、毎日の支援お疲れ様です!
「利用者さんが急に不穏になったけれど、理由がさっぱりわからない…」
「何を観察すれば『アセスメント』になるの?」
そんな風に悩んでいませんか?実は、ベテラン職員は超能力を使っているわけではありません。「観察」を「技術」として使いこなしているだけなのです。
今回は、言葉に頼らない支援の第一歩、「気づき」をアセスメントに変えるコツを解説します。
1. 言葉に頼らない「非言語サイン」の読み解き方
多くの利用者様にとって、言葉はコミュニケーションの氷山の一角にすぎません。本音は「体」に現れます。
注目すべき3つのポイント
- 視線: どこを見ているか?(特定の場所を避けている、あるいは凝視している)
- 呼吸: 浅くなっていないか?(緊張や不安のサイン)
- 手の動き: 握りしめている、服を引っ張る、何かに触れようとしている。
これらはすべて「心の声」です。「落ち着きがない」で片付けず、「右手の動きが激しいな」と具体的に捉えるのがコツです。
2. 「いつもと違う」を言語化するチェックリスト
「なんだか変だな」という直感はとても大切です。それをチームで共有するために、以下の項目で言語化してみましょう。
| 項目 | チェックポイント |
| 身体面 | 顔色、発汗、食事量、睡眠リズム、排泄状況 |
| 動作面 | 歩行スピード、座り方、反復動作の有無 |
| 環境面 | 周囲の音(騒がしさ)、室温、照明の明るさ |
| 対人面 | 特定の職員や利用者との距離感、視線の合わせ方 |
ポイント: 「いつもと違う」を見つけるためには、まず「いつもの状態(ベースライン)」を深く知っておくことが不可欠です。
3. 【事例紹介】パニックの裏にある「不快」を見つける
事例:普段穏やかなAさんが、午後のレクリエーション中に突然叫び出した。
多くの新人は「叫ぶのを止めなきゃ!」と焦ります。しかし、アセスメントの視点を持つ支援員はこう考えます。
思考のプロセス
- 観察: 叫ぶ直前、Aさんは耳元を触り、窓の外をチラチラ見ていた。
- 仮説: 窓の外で工事の音がしている。もしかして「音」が苦痛?
- 検証: 窓を閉め、パーテーションで視線を遮ってみる。
- 結果: Aさんの肩の力が抜け、叫びが止まった。
結論: このパニックの原因は「ワガママ」ではなく、聴覚過敏による「環境への不快感」でした。
まとめ:アセスメントは「宝探し」
アセスメントとは、困った行動を分析することではなく、その裏に隠れた「本人の困りごと」を見つける宝探しです。
今日から、利用者さんの「手」や「目」を少しだけ長く観察してみてください。そこには、言葉にならない大切なメッセージが必ず隠されています。
この記事を読んだ方へのおすすめアクション:
今日の勤務の中で、一人の利用者さんに対して「いつもと違うポイント」を一つだけ探し、先輩に報告してみましょう!

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