
福祉施設では、職員同士の情報共有や利用者支援の方針決定のために「会議録」を残すことが重要です。この記事では、福祉現場で役立つ会議録の書き方やフォーマット、作成のポイントをわかりやすく解説します。
会議録とは?
会議録とは、会議で話し合われた内容や決定事項を記録する文書です。福祉施設においては、利用者支援の方向性や行事運営、職員間の役割分担などを明確にする役割があります。
会議録を作成する目的
- 会議内容を職員全員で共有する
- 決定事項・担当者・期限を明確にする
- 「言った・言わない」のトラブルを防ぐ
- 次回会議への引き継ぎをスムーズにする
会議録に記載すべき基本項目
1. 会議名
例:定例スタッフ会議、運営会議 など
2. 日時
会議を行った日付と時間を記録します。
3. 場所
会議室やオンライン(Zoomなど)を明記します。
4. 出席者・欠席者
役職や担当を含めて書くと責任範囲が明確になります。
5. 議題
話し合ったテーマを番号を振って記録します。
6. 議事内容
- 発言の要点
- 決定事項
- 宿題・保留事項
7. 次回会議の日程
あらかじめ決まっている場合は明記します。
8. 作成者
会議録をまとめた職員名を記載して責任を明確化します。
会議録の書き方のポイント
- 簡潔にまとめる:一字一句ではなく要点を記録
- 中立的に書く:主観や感想を入れない
- 決定事項を強調:太字や番号でわかりやすく
- 担当者・期限を必ず記載:実行責任を明確にする
会議録のフォーマット例(福祉施設向け)
【会議名】定例スタッフ会議
【日時】2025年9月25日(木)14:00~15:30
【場所】第1会議室
【出席者】所長、主任、職員〇名
【欠席者】職員〇名
<議題1:利用者支援計画の進捗確認>
- 9月中に計画更新予定の3名について報告
- 1名は10月に延期
【決定事項】 ・計画更新を10月10日までに実施(担当:C職員)
<議題2:行事準備について>
- 秋祭りの内容を検討、模擬店は昨年同様3店舗で実施
- ボランティア募集は9月末までに告知
【決定事項】 ・模擬店3店舗を確定 ・ボランティア募集は主任が9月30日までに担当
【次回会議】2025年10月15日(水)14:00~ 【作成者】〇〇職員 </pre>
会議録作成をスムーズにする工夫
- 事前にメモ係を決める
- 箇条書きでシンプルにまとめる
- 完成後は上司や議長に確認してもらう
- 全職員にメールやクラウドで共有する
まとめ
福祉施設における会議録は、支援の質を高めるための大切な記録です。記載内容を整理し、決定事項や担当者を明確にすることで、チーム全体の連携がスムーズになります。シンプルでわかりやすい会議録作成を意識してみましょう。