サービス管理責任者ってなにをするの?役割や違いを簡単に解説します

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サービス管理責任者(通称:サビ管)について整理します。

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サービス管理責任者とは

障害福祉サービス事業所(生活介護、就労継続支援、短期入所など)に配置が義務づけられている専門職で、事業所における「サービス提供の質の管理と調整」を担う責任者です。
事業所ごとに必ず1名以上の配置が必要です。

主な役割

1. 個別支援計画の作成・評価

利用者ごとにアセスメントを行い、ニーズに応じた個別支援計画を作成

定期的にモニタリングを行い、計画を見直す



2. サービス提供過程の管理

支援が計画通り実施されているかチェック

職員への指示や助言、支援方法の改善



3. 職員の育成・指導

支援員や介護職員への助言・指導

事業所全体の支援の質を向上させる役割



4. 関係機関との連携

相談支援専門員、医療機関、学校、家族などと連絡調整

必要資格・要件

サービス管理責任者になるには、厚生労働省が定める 「サービス管理責任者研修」 を修了する必要があります
その上で、次のような実務経験が求められます(サービス種別により異なる)。

福祉・介護・医療の分野での実務経験(おおむね5年以上)

国家資格(社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士など)がある場合は、実務経験が短縮されることもある

配置基準

事業所ごとに 1名以上の配置が必須となっています。

規模が大きい事業所では複数配置が求められる場合もあります。

細かい配置基準については下記の記事を参考にしてください。

ポイント

サビ管は「現場の管理者」ではなく、「支援の質の責任者」です。

管理者(施設長)とは役割が異なり、サービス提供面の責任を持っています。

利用者にとっては「支援計画を立てて見守ってくれるキーパーソン」

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管理者との違いとサービス管理責任者になるためのキャリアパス

サービス管理責任者と管理者(施設長)の違い

項目サービス管理責任者(サビ管)管理者(施設長など)
主な役割利用者一人ひとりの支援計画の作成・評価、サービスの質の管理事業所全体の運営・経営管理
責任範囲個別支援の質、支援員への指導、モニタリング事業所の人事、労務、財務、対外的責任
配置基準各事業所ごとに必ず1名以上配置各事業所ごとに必ず1名配置
利用者との関わりアセスメント・面談・支援会議などを通じて直接関与利用者と直接関わる機会は比較的少ない
必要要件指定研修修了+福祉・介護分野の実務経験特に国家資格は不要(ただし経験・マネジメント力が重視される)


サビ管=「利用者支援の質の責任者」

管理者=「事業所運営の責任者」
という違いがあります。


小規模事業所では、1人が両方の役割を兼務するケースもよくあります

サービス管理責任者になるためのキャリアパス

必要条件(2つセットで必要)

1. 実務経験

原則5年以上、障害福祉・介護・医療分野の実務経験が必要

国家資格(例:社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士・看護師など)があれば、実務経験が「3年以上」で足りる場合あり



2. 指定の研修修了

「サービス管理責任者研修」を修了することが必須

研修は都道府県ごとに実施され、受講には実務経験の証明が必要

一般的なキャリアパス例

1. 現場職員として勤務

生活支援員、介護職員、職業指導員などで経験を積む

利用者支援の基礎を学ぶ



2. 国家資格を取得(任意)

社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士など

取得するとサビ管研修受講に必要な経験年数が短縮される



3. サビ管研修を受講

「基礎研修」+「実践研修」に分かれている

数日間の講義・演習形式で、支援計画作成の実習などを行う



4. サビ管として配置される

事業所でサービス管理責任者として勤務開始

個別支援計画の策定、職員指導、モニタリングを実践

ポイント

実務経験と研修修了が必須条件

資格があると実務経験が短縮できるので、取得を目指す人が多い

サビ管は人材不足のため、キャリアアップのチャンスが大きい職種です。

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