
はじめに
障害福祉サービスを利用する際に必要な「サービス等利用計画書」は、通常は相談支援専門員が作成します。
しかし、本人や家族が自ら作成する「セルフプラン」という方法もあります。
この記事では、セルフプランの作成手順(流れ)を、初めての方にもわかりやすく解説します。
セルフプランとは?
セルフプランとは、障害福祉サービスの利用計画を、本人や家族が自分で立てる方法です。
自分の希望や目標を整理し、どのような支援を受けたいかを計画書にまとめ、市町村に提出します。
自分自身が主体となって「どんな暮らしをしたいか」を考えることが、セルフプランの最大の目的です。
セルフプラン作成の流れ(手順)

ここでは、セルフプランを作成する際の基本的な流れを5つのステップで紹介します。
ステップ1:現状を整理する
まずは、今の生活の様子や困っていることを整理します。
- 日常生活で支援が必要な場面
- できること・できないこと
- 家族や周囲のサポート状況
現状を客観的に振り返ることで、必要な支援やサービスが見えやすくなります。
ステップ2:目標を考える
次に、どんな生活を送りたいか、何を目指したいかを考えます。
- 「自分で買い物に行けるようになりたい」
- 「働く練習をしたい」
- 「地域で安心して暮らしたい」
など、自分の希望や夢をもとに目標を設定します。
ステップ3:利用したいサービスを検討する
目標を達成するために、どんなサービスが必要かを考えます。
- 生活介護
- 就労継続支援
- 居宅介護(ホームヘルプ)
- 短期入所(ショートステイ)
市町村や事業所に相談しながら、自分の目標に合ったサービスを選びましょう。
ステップ4:セルフプラン(計画書)を作成する
整理した情報をもとに、セルフプランを実際に作成します。
記入する内容は次の通りです。
- 本人情報(氏名、住所、障害種別など)
- 生活の現状
- 本人の希望や目標
- 利用したいサービスの内容
- 支援の方法・期間
フォーマットは市町村で異なる場合があるため、事前に担当窓口で確認しておくと安心です。
ステップ5:市町村へ提出する
完成したセルフプランは、市町村の障害福祉担当課に提出します。
必要に応じて、職員から内容の確認や修正を求められる場合もあります。
承認されると、セルフプランに基づいて障害福祉サービスの利用が始まります。
セルフプラン作成のポイント
セルフプランを作成する際は、次のポイントを意識しましょう。
- 本人の気持ちを中心にまとめる
- 難しい部分は家族や支援者に相談する
- できるだけ具体的に書く
- 現実的な目標を設定する
まとめ
セルフプラン作成は、「自分の生活を自分で決める」大切なプロセスです。
手順に沿って整理しながら、理想の暮らしを言葉にしていくことで、より自分らしい支援を受けることができます。

市町村や支援員に相談しながら、安心してセルフプラン作成に取り組みましょう。



