「ハチミツは体に良い」と言われますが、1歳未満の赤ちゃんには危険な食材です。
本記事では、なぜ子どもにハチミツを与えてはいけないのか、安全に食べられる時期や注意点をわかりやすく解説します。
🐝 ハチミツを控えるべき理由とは？
ハチミツには、ボツリヌス菌の芽胞（がほう）が含まれている可能性があります。
この菌自体は大人には害がありませんが、1歳未満の赤ちゃんの腸内環境は未熟なため、菌が増殖しやすくなります。
その結果、「乳児ボツリヌス症」という重い食中毒を引き起こす危険があります。
⚠️ 乳児ボツリヌス症とは？
乳児ボツリヌス症は、ボツリヌス菌が腸内で毒素を作り、神経や筋肉に影響を与える病気です。
症状としては次のようなものがあります。
- 元気がなくなる
- 泣き声が弱くなる
- ミルクの飲みが悪くなる
- 便秘が続く
- 体の力が抜ける（筋力低下）
最悪の場合、呼吸困難に陥ることもあり、注意が必要です。
🍼 加熱しても安全にはならない
「加熱すれば大丈夫では？」と思われがちですが、
ボツリヌス菌の芽胞は熱に強く、加熱しても死滅しません。
そのため、以下のような食品にも注意が必要です。
- ハチミツ入りのお菓子やパン
- ハチミツを使った飲み物
- ハチミツ配合のシロップや健康食品
1歳未満の子どもには、どんな形のハチミツも与えないようにしましょう。
✅ ハチミツを与えてよいのは「1歳以降」
1歳を過ぎると、腸内の環境が整い、ボツリヌス菌が増殖しにくくなります。
そのため、1歳を過ぎたら少量ずつ試してみても大丈夫です。
与える際は次の点に気をつけましょう。
- 初めは少量から与える
- アレルギー反応がないか様子を見る
- 市販の純粋ハチミツを選ぶ（加糖ハチミツは避ける）
まとめ：1歳未満には絶対NG！
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 控える期間 | 1歳未満 |
| 原因 | ボツリヌス菌による乳児ボツリヌス症のリスク |
| 加熱の可否 | 加熱しても安全にならない |
| 与えてよい時期 | 1歳以降から少量ずつ |
ハチミツは健康に良い食品ですが、赤ちゃんにとっては命に関わる危険な食材です。
必ず1歳を過ぎてから、安全に与えるようにしましょう。
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