施設実習って何をしたら良いの?目標や日誌、気を付けること等を解説します!

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子供たちの成長や、働く親にとって保育所の存在はとても大きなものです。

保育士や幼稚園教諭免許を取得するために保育系の学校に通うと、「実習」に参加することになります。保育園や幼稚園の現場で、実際に子供たちと関わりを持ち、気を付けることや関わり方を学べる大切な実習です。

おのぴの
おのぴの

子供の安心安全を守るために、毎日の保育の準備や口に入れたり触ってしまう遊具の消毒等、実際の業務はとても大変!

実習は、保育園・幼稚園だけでなく「施設実習」も行くことになるので、実習場所は複数になります。

普段身近に関わりがなければ

施設実習って何をしたら良いの?

と不安になることもあると思います。

施設実習も「障害者施設」「入所施設」「児童福祉施設」等色々な施設があり、それぞれの施設によってポイントとなる部分は変わってきますが、この記事では、私が勤務している知的に障害を持った方が中心の「障がい者施設(就労継続B型、生活介護)」での実習について説明をさせていただきたいと思います。

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障がい者施設ってどんなところ?

障がい者施設は主に

  • 就労移行支援事業所(就職を目的とした事業)
  • 就労継続A型事業所(利用者を時給で雇用している事業所)
  • 就労継続B型事業所(利用者が自分で通う工賃支給型事業所)
  • 生活介護事業所(重度障害者事業所)

などがあります。事業所によっては移行事業とB型事業やB型事業と生活介護等、複数の事業形態を持っている場合があります。

就労継続B型の施設では、日中の活動は「作業」が中心になります。

「作業」とは、施設が受注している内職作業です。施設によって行っている作業は様々で、パーツの組み立てや袋詰め、食品の袋詰め等を行っています。

その他の活動としては、自治体から受託している近隣公園の清掃業務があります。

施設によって自主生産品の販売や、喫茶・パン販売等を行っていれば、そちらも日中活動として取り組んでいます。

余暇活動として、クラブ活動や外出・行事等もありますが、実習期間中に参加となれば事前に説明があると思います。

作業や公園清掃等を行ことで利用者の方は収入を得ることができ、毎月「工賃」として支給しています。作業等で利用者の方が関わって収入となったお金は、施設の収入とはなりませんので、年間を通して工賃や賞与といった形で利用者の方に全額分配しています。

施設の運営資金は、ざっくり説明すると毎日利用者の方が施設を利用することで自治体から利用料を受け取ることができます。

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施設実習の持ち物について

実習の時の持ち物は、そんなにどこも変わらないと思います。

実習前のオリエンテーションで説明があると思いますが、下記のものがあれば十分です。

持ち物

  • 動きやすい服
  • メモ帳
  • 筆記用具
  • 薬等必要なもの

もしアレルギーや持病等で実習中に配慮が必要な場合は、オリエンテーションの時に説明をしておきましょう。

服装

動きやすい服装であれば特に指定はありません。公園の清掃に同行する場合もありますので、外履きもスニーカー等が良いと思います。

先にも述べさせていただきましたが、施設での活動は作業が中心になります。

作業内容によっては工業用油がついて汚れたり、食品に毛糸が混入してしまう可能性があるので、気を付けましょう。保育実習で来た方で、エプロンを着用している方もいました。

メモのタイミング

実習中は毎日「実習日誌」を書くことになります。

タイムスケジュールや日々の活動を記入することになるので、実習生は活動ごとにメモを取っています。

利用者の方との関りで気になったことや、職員に質問したこと等も記入していますが、日誌に記入するためにメモに夢中になってしまうことがあるので注意しましょうね。

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実習中の過ごし方

何度もお伝えしていますが、就労継続B型施設では作業が中心になりますので、通常は利用者の方と一緒に作業を行います

B型施設の場合は、利用者の方は障害程度が中軽度の方が多くなっているので、作業(仕事)に対する姿勢を理解しています。

実習中はなるべく多くコミュニケーションをとりたいところですが、利用者の方は静かに取り組むことや、集中することを意識している方も多いので、声をかける場合は注意が必要です。

まずは名前を覚えることから始めて、作業中であれば作業に関する内容からコミュニケーションをとっていくことをお勧めします。

利用者の方は、基本的には実習生の方とお話をしたいと思っているので、休憩時間などは積極的にコミュニケーションをとってみると良いと思います。

どんなふうに話しかけたらよいかわからない

という方は、この後お話ししたいと思います。

実習中のポイント

実習生を受け入れる立場として、実習生に伝えている注意点について説明したいと思います。

ポジション

私たちの業務は、利用者の方に対して「支援」を行うことです。

支援は対人関係、作業支援、生活支援など様々です。

適切な声かけや様子を把握するために、様々な場面で自分が立つポジションが重要となってくるので、職員間で全体が把握できるようなポジションを常に意識しています。

実習生の方に全てを把握してもらうことは難しいので、「なるべく多くの利用者の方が見える場所にポジションをとるようにしてください」と伝えています。

何かが出来なくても、状況を見ていたのと見ていないのでは雲泥の差があるので、ポジションを意識することは大切です。

コミュニケーションの取り方

実習に来た方からはよく

「なんて声をかけて良いか分からない」

という質問を受けます。

障害を持っている方の中には、天気のワードを気にする方や、話しかけられることで驚いてしまう方など様々です。

でもそれは障害があるからでしょうか?

私たちは知らない人と話をする時、第三者から情報を得てから話をしませんよね。

その人を見て、当たり障りの無いことや失礼の無いように話しかけたりしていますよね。

私は障害があろうが無かろうが、人とコミュニケーションをとる時は同じだと思っています

実習は学ぶために経験する場なので、遠慮せず話しかけてください。

ただ、慣れてくると友達みたいに話し方が変わってしまうことがあるので気を付けてください。

他に気をつけることは?

施設での活動の中で、休憩時間やお昼休み等の「休み時間」がありますが、これは利用者の方の休憩時間であって実習生及び職員も当てはまる休憩時間ではありません。

そこに利用者の方がいればそれは支援中です

昼食時に同じ実習生とご飯を食べたり、一人隅っこで食事をとらないように気を付けましょう。

実習日誌の注意点

実習日誌については、出来事を書くのではなく気づいたことや気になったことを書けるとポイントは高いと思います。

気になることを探すためにも色々な方が見えるようなポジションをとってください。

日誌に関してはそれぐらいで大丈夫です。利用者の方を見ていれば気になることはいくらでも出てきてしまうと思います。

思ったことや感じたことを書くことで、実習後振り返ったときに役に立ちます。

実習中の目標について

実習中は、実習担当や日誌に目標を示さなければならないことがあります。

何をしたら良いか分からない施設では

「何を目標にしたら良いか分からない」

といった話を聞くことがあります。

初めのうちは

  • 名前を覚えてコミュニケーションをとる
  • どのように作業に取り組んでいるかを知る
  • 特徴を把握する

というような内容で良いと思います。

実習が進むにつれて、気になることが見つけられるようになるので、それを次の目標にすると良いですね。

まとめ

私も保育の専門学校時代に施設実習に行きました。

保育園の実習にも行かせていただきましたが、一番印象に残っているのは職員間の人間関係でした。

子供たちに対する保育の内容について派閥(?)のようなものがあり、職員同士がお互いを意識して保育をしているような印象を実習生として感じました。

その後、障害者の生活介護事業所に施設実習としてお世話になった時は、職員全員が利用者の方に向いていて、お互いを気にしている様子はありませんでした。

もちろん、どの保育園も職員同士が意識している職場だとは思っていません。子供が通っている保育園の先生方は本当に素晴らしい方たちです。私が実習に行った場所がそんな保育園だっただけなんですが、私は実習後から進路を変更し、卒業して障害者福祉の道に進みました。

施設実習に参加したことで、色々考え方に変化が生まれ、経験できたことは貴重な財産となっています。

どの実習もやっている時はとても大変です。

ですが、これから施設実習に行く方も、今行っている方も、実習という体験を楽しんでもらいたいなと思っています。

おのぴの
おのぴの

頑張ってね~♪

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